「拝啓、父上さま」がおもしろいわけで

しぶりにドラマを見ているわけで。
フジテレビ系列でやっている、「拝啓、父上様」なわけで。期待以上に面白いと思われて。
http://www.fujitv.co.jp/haikei/index2.html


脚本は倉本聰で。倉本聰といったら「北の国から」が良くも悪くも代表作なわけで。

北の国から」っていうと世間的には「壮大な人間ドラマ」ってイメージみたいで、
僕の友人もみんな「重い」だの「暗い」だのといった感想で。
しかし「北の国から」ってのはそんなに壮大なストーリーかと僕には思われ。


むしろ倉本聰の脚本の魅力はストーリーよりセリフにあると僕は思うのであって。
例えば「北の国から」は結構ドロドロしているとこがあるのだけど。
でも肩の力が抜けるような冗談や下ネタや独り言も結構あって。
物語ていうのはただ主張を押し出すことよりも、逆にどうやって主張の回りに彫りを入れて浮き出させるかってのが大切なわけで。
そういう点でセリフ回しってのは重要であって。
倉本聰の脚本の「軽さ」ってのはそこをわかっているからできるんじゃないかと思われて。


しかし彼の前作の「優しい時間」はまた舞台が北海道である上に、展開が遅く、そして変な「癒し」的意識が見られて。
僕にはそれが嫌で。倉本聰もここまでかとか思ったわけで。


ところが今度の「拝啓、父上様」は第二回までみる限りかなりクオリティが高くて。
人の深さとか厚さというものがセリフによく書き出されているように思えて。
昭和臭い演出も冗談めかしていると考えればそんなに嫌味がないわけで。黒木メイサもかなり可愛いわけで。
そんなこんなで僕はどうやら毎週見てしまいそうです。


そして純くん調の文章はやっぱり読みにくいと思われて。