電子音のやさしさ

車に乗っていると、i-podもないのに音楽が頭の中で流れ出す。
今日は「Orbital(オービタル)」の「Chime」が流れてた。帰ってからベストを聴いてみる。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000066O9S


高校生の頃は本当にテクノどっぷりで、他のジャンルなんて目も触れずにひたすら聴いていた。
横浜アリーナで開催されたテクノパーティのWIRE04にも行って、Orbitalの解散ライブを見た。
最後に兄弟が抱き合うシーンが感動的だったなあ。

久しぶりに聴いてみたら、すごく懐かしい気分になってしまった。
確かにデビュー曲のChimeは90年代前半の音だから、時代を感じるのは確かだ。単純に僕が久しぶりに聴いたからかもしれない。
しかしそれ以上に、Orbitalの曲にはなにか不思議なやさしさのようなものが感じられて、それが懐かしさに繋がっている。


一般的にアコースティックな音は温かく、電子的な音は冷たい、という見解がある。
けれどもOrbitalに限らず電子音の表現力を理解しているアーティストは山ほどいるし、それは実際に聴いてみれば誰でもわかることだ。
恋愛観をひたすら歌い上げるわけでもなく、人生の道を説くわけでもない。
けれども聴き手のあらゆる解釈を許してくれて、その瞬間によって自在に変化してくれるやさしさ
Orbitalに僕が感じるやさしさは、そんなやさしさなのかもしれない。


色んなジャンルを聴いてからまた戻ってくると、結構発見があったりするものだ。
しかしはてなorbitalの説明、「ハゲ」って(笑)