新品のレコードを買うということ

古レコードをあさってばかりの僕だって、新品でレコードを買うときもある。
シスコやテクニーク、ディスクユニオンなどの通販サイトでアホみたいに視聴して、狙いを定めてから買いに行くのだ。
最近の新品レコードの相場は一枚1200円前後。そして入っている曲が4曲くらい。
4曲といっても同一曲のリミックスとか、ボーカルの有無とかも含むから、実質一枚につき一曲二曲なわけだ。
これはよく考えれば(考えなくてもか)とんでもない金額である。
だから新品でレコードを買う、というのは僕にとってはちょっとしたイベントなのだ。


最近購入した中でも特に良かった2枚。
●Kerri chandler 「The 4th Thing For Linda EP」

http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/house/detail_164870.php

Kerri chandlerはディープハウスのオリジナルクリエイター。
彼の楽曲には独特の雰囲気があって、これの収録曲「All The Download」も聴いた瞬間に彼の作品だとわかってしまう。
シンセフレーズは結構キャッチーなのに、少しも飽きさせない。空間に揺らぐ男性ボーカルが実にディープで美しい。


●Vince watson「Echoes Album Sampler 1/3」

http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/house/detail_146888.php
テクノ系クリエイターのVince watsonならではで、収録の「Sunrise」もリズムトラックはハードめ。
だがこの浮遊する空間系シンセはたまらなく幻想的な仕上がりになっている。
エコーの広がりがたまらなく心地よい。


しかしネット通販は便利だ。検索は楽だし、視聴も気兼ねなくできるし、何より24時間稼働。
都会に住んで居なくても世界中からレコードを集めてミックスができる。良い時代だ。