雨だし元気出ないので

にかく元気の出そうな曲を聴きたかった。
久しぶりに聴いたのはこのアルバム。ポール・サイモンの「GRACELAND」。
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サイモン&ガーファンクルポール・サイモンアート・ガーファンクルによる60年代アメリカのフォーク・デュオ。
サウンド・オブ・サイレンス」や「明日に架ける橋」などは誰もが知っている名曲だ。
二人が喧嘩別れをしたあとに、1986年にポール・サイモンが出したこの「GRACELAND」は80年代を代表するヒットアルバム。


「GRACELAND」で特徴的のがアルバム全曲に渡って取り入れられたアフリカン・サウンド。
南アフリカのミュージシャンが奏でるエスニックなリズムに、ポール・サイモンのささやくような歌声がのってる。
聴くと誰もが「アフリカの広大な大地に、夕日が沈む」って感じのわかりやすい情景を頭に浮かべるだろう。
誰もが持ってる「懐かしさ」的なものを引き出すようになっていて、実に良く出来たアルバムだと思う。-
曲の歌詞はメロディーとは逆にすごく難解。まあ聴いて即理解できるほど英語できないから語るのはよそう。


批判的に見れば、アフリカ音楽の要素を切り取って、貼付けただけという見方もできる。
80年代という時代、音楽は商業そのものになった。市場のニーズをレコード会社は汲み取ろうとする。
都市で生きる人間がこういったエスニック感を求めていたのは事実だし、実際このアルバムはヒットした。
ただそのヒットがアフリカ音楽、もとい文化への理解に繋がったか、というとそんなわけはないわけで。


まあそんな考察は抜きにして、今でも十分に楽しめるアルバムなので機会があったら是非聴いてほしい。
あ、結局聴いたあとはあんま元気にならず、案の定アフリカに行きたくなった単純な僕でした。